読者コメント

1人目

まさに自分でした。 自分は一日中子供のやる事なす事にプンスカしてました。

「子供を伸び伸び育てたい」とか言ってる傍ら、1日怒ってる自分に嫌気が差していました。

でもこの記事で、ただ細かいことを気にし過ぎだったと分かりスッキリしました◎

それから子供が何かやらかす度に「なるほどそうきたか!」を口癖にしています。

2人目

お久しぶりです。もう3年程佐伯先生のブログのお世話になっています。

日々考えさせられ、気付かされる記事が多いので絞るのは難しいですが、この記事はまさに私のイライラは不安から来ていて想定外の出来事が恐くてしかたない、楽しめる様になるのが理想だと気付きました。

本文

昨日、「ブログ・HPを作って、お金を稼ぎましょう」みたいなセミナーに行ってきました。
 
 このメルマガは子育てや教育の話を書いているので、そっち系の話は詳しくは書きませんが、講師の方の説明におもしろい話があったので、シェアします。
 
 
 
 「まだやり始めたばかりの人が、どのポイントを押さえれば稼げるのか」
 
 っていう話があって、そこで言っていたのが、
 
 「細かいことは気にするな!」
 
 です(笑)
 
 
 
 (笑)とかつけていますが、これ、子育てにおいても、めちゃくちゃ大切です。
 
 ブログで記事を書く時に、
 
 ・記事のクオリティ
 
 ・HPの見た目、デザイン
 
 ・読まれるキーワード
 
 ・etc…
 
 細かいことに気にしちゃうけれど、講師の方は一言、
 
 「いいからとにかく書け!!」(めっちゃ熱い人)
 
 ということでした。
 
 
 
 始めたばかりの人が、記事を書くのにあまりに時間をかけちゃうと、
 
 「時間をかけて書いたのに、なんで読まれないんだ・・・」
 
 みたいになっちゃう。
 
 
 
 しかも、時間をかけたところで、始めたばかりなんだから、上手く書けるわけないだろ、って言ってました。
 
 上手く書けるようになってから書くのではなくて、書きまくるから上手くなるんだ、ということです。
 
 
 これって、子育てでも同じなんです。
 
 イライラ初心者の人は、子どもを見る時に、ほんっっっっとーに、細かいところまで見ています。
 
 
 
 ・座り方がどうだこうだ
 
 ・言葉遣いがなんだかんだ
 
 ・早く寝ないとうんたらかんたら
 
 ・宿題のここが間違っているとかなんとか
 
 ・やる順番がどうたらこうたら
 
 
 
 子どもができていないところを見つけて、そこに片っ端からキレてる。
 
 親の方も、だんだんできていないところを見つけるのが上手くなってきて、ずっと怒り続けることができるようになります。
 
 「いつも言ってるでしょ!」
 
 「ほらまた!」
 
 「なんべん言ったら分かるの!」
 
 なんて言っていたら、子どものできていないところを見つける熟練度がかなり高めになってます。
 
 
 
 こういう時って、怒りを子どもにぶつけない方がいいことはきっと分かってると思うのですが、
 
 「細かいことを気にしないでおきましょう」
 
 って言われてできているんなら、苦労せんわ!って話でね(笑)
 
 
 
 
 
 なんで細かいところまで見ちゃうのか、っていうと、怖いからです。
 
 何が怖いか。
 
 未知の体験が怖いから、です。
 
 
 
 この先に、何が起こるのか分からないから、ちゃんとやっておかないと、後々大変なことになるんじゃないか、っていうので恐怖心を感じている。
 
 よその子と比較したり、自分の子ども時代と比較してみたりしながらね。
 
 比較は、安心感を得るためにやっているんですが、大体裏目に出て、不安を煽ったり、怒りを引き起こしたりするので、あまりオススメはしません。
 
 
 
 子どもの将来がどうなるのか分からない、という不安から、ついつい細かいことを気にしちゃう。
 
 完璧に準備しないと上手くいかないんじゃないか。
 
 「やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きい」
 
 なんて言うから、できる限りやろう、と。
 
 
 
 未知の体験が怖くて、それを隠して、その未知の体験に完ぺきな準備をしようとして、子どもに怒っているわけですね。
 
 だから、めっちゃ細かいところまで目がいきます。
 
 
 
 この時に誤解しやすいのは、どれだけ完ぺきに準備しようとも、未知は未知のまま、です。
 
 未知に対して恐怖を抱いていて、それがどこまでやっても未知の領域があるから、子どもの細かいところに意識を持っていかれ続け、怒り続けることになるわけですね。
 
 
 
 専業主婦で子育てしている人は、家にいることが多くなると思います。
 
 家にいると、大体のことが予測できるから、安心安全を感じられます。
 
 
 
 予測できること、すなわち、既知の体験ばかりに浸っていると、僕らは未知の体験に対して無意識の怖れを抱くようになります。
 
 無意識なので、その怖れを忘れてることもあります。
 
 
 
 子どもは、忘れていたはずの未知の体験への恐怖を、バッチリ呼び起こします。
 
 こないだ書いていた、
 
 ・スケジュールが守られないことへの怒り
 
 ・約束が守られないことへの怒り
 
 も、未知の体験に対する恐怖です。
 
 
 
 スケジュールから外れると何が起こるか分からないし、約束が破られるのも、どうなるのか想像していなかったから、怖さを感じます。
 
 この怖さにフタをするために、僕らは怒りを使うんです。
 
 
 
 
 
 「じゃあ、どないすればええねん!?」
 
 って話なんですが、これは単純で、
 
 「未知の体験に慣れること」
 
 です。
 
 
 
 未知の体験は、向こうからやってくるのを待っていると、その恐怖心に対して受動的になります。
 
 だから、自分から積極的に未知の体験を作りに行きます。
 
 自分から未知の体験に挑み、それを楽しめるようにしていきます。
 
 
 
 やり方は簡単です。
 
 今までやったことがないこと、選んだことがないことを選択すればいいです。
 
 
 
 ・今まで買ったことないものを買ってみる
 
 ・今まで通ったことない道を通ってみる
 
 ・今まで会ったことない人に会いに行ってみる
 
 ・今まで行ったことない県に行ってみる
 
 ・今までのやり方とは違うやり方に変えてみる
 
 
 などなど・・・
 
 今までとは違う新しい何かを取り入れれば、それは何でも未知の体験になります。
 
 
 
 最初のオススメは、
 
 「コンビニのおにぎりで選んだことないものを選ぶ」
 
 っていうくらいのものです(笑)
 
 
 
 どうしても頭であれこれ考えちゃう人は、直感で1秒以内に決めて手に取ります。
 
 そしたら、未知のものを選ぶ確率は高くなります。
 
 あれこれ考えちゃうからこそ、「選んだことないものを選ぼう」ってやるのもありです。
 
 
 
 子どもが生まれると、それが何人目であっても、未知の体験の連続なので、最初のうちに未知の体験に慣れていると、子どもがもたらしてくれる未知の体験に寛容になれます。
 
 というか、楽しめます。
 
 「なるほど、そうきたかー!それは予想してなかったー!」
 
 みたいな感じで(笑)
 
 
 
 
 
 なぜに未知の体験を避けがちになるのかは、ここ連日書いている、僕らの脳みその中にある『現状維持プログラム』の働きによるものです。
 
 でも、それによって、子どもが未知の体験を持って来たりすると、イライラしやすくもなります。
 
 
 
 未知の体験を作っていくと、現状維持プログラムが未知の体験に慣れます。
 
 「未知の体験はあって当たり前」
 
 って思うようになります。
 
 
 
 未知の体験への恐怖心が無くなれば、子どもの将来への不安もだいぶ軽減されると思います。
 
 そしたら、細かいことを気にする必要もなくなるので、自然とイライラする機会は減ります。
 
 
 
 違うことをすれば、違うことを感じます。
 
 新しいことに遭遇します。
 
 その新しいこと、想定外なことに遭遇し続け、想定外を楽しめたり、冷静でいられるようにする。
 
 
 
 未知の体験への怖れで怒りを感じる時も、現状維持プログラムが働いています。
 
 未知の体験は、現状維持に反するから、その抵抗感として、怒りを生み出します。
 
 
 
 未知の体験に慣れていって、自分が様々な想定外に対して、いつも通りの自分でいられるようになってくると、イライラすることも減ります。
 
 「想定外が起こっても、何とかすればいい」
 
 「想定外がおもしろい」
 
 ってなってくると、子どもにはだいぶ穏やかに接することができるようになるかと思います。
 
 
 
 「いつもの自分」を維持できる範囲を広げていく。
 
 それが『自立』です。

佐伯コメント

子どもを育て始めてみると、最初に気付くことが、

「想定外の連続である」

っていうことじゃないかしら。

 

そしたら、「想定外を楽しむ」っていうことができなかったら、必然的に、子育ては苦痛の連続になってしまう・・・

だから、「想定外を楽しむ」っていうのは子育てを楽しむ上で、非常に大事なメンタリティなんですよね。