読者コメント
1人目
【子どもの頃に具体的な功績を打ち立てるよりも、
・成果を出せるマインドセット
・成果を出せるメンタリティ
を育てていく方がずっと重要だと考えています。
心の育成です。
特に、「どんな状況でも、幸せを見いだせる」っていうのはぜひとも、子どものうちから身に付けておいてほしい発想です。】
2人目
この記事でびっくりしたのは。「人様に迷惑かけない」は大きくなってからでいいということです。
実際、うちの子たちは、迷惑かけてばっかりなのですが、それが恥ずかしくて、、と言うか自分の母親としても評価を気にしてるんでしょうね。
人がいなけりゃ許せることも、人目を気にして制限してることありました。
本文
『遊びの解放』をしてて、
「遊んでてばかりで大丈夫なの?」
っていうのは、よく思われる疑問だと思います。
僕らは、「学校でいい成績を収めなさい」とか、「いい学校に入りなさい」とか、成果主義で育てられてきたから、成果に繋がらなさそうなことしてると、不安になってくる傾向にあります。
つまり、始める前から結果の見えてることはやるけど、結果がどうなるのか分からないことには、なかなか手を出せない。
そして、大人の方が結果が見えてる(と、思ってる)ものが多いので、大人の方が保守的になりがちです。
これも脳が持ってる現状維持プログラムによるものです。
脳は、安全牌を選択しがちで、変化や成長を望みません。
現状維持が維持される。
でも、実際は、現状維持は衰退なんです。
なぜなら、自分は現状維持でも、周りはそうじゃないから、相対的には衰退していってる。
だから、子どもの自由を制限して、なるべく安全に安全に、って結果の予測できることだけやらせてると、子どもの成長は本来のスピードよりも鈍ります。
それは、自由にできてる子どもの成長に比べると、衰退と言ってもいいほどの成長スピードになります。
『遊びの解放』をしていると、子どもは自然と色んなことに興味を持って、やり始めます。
お絵かき。
ゲーム。
虫取り。
鬼ごっこ。
なんかよく分からん遊び。
おしゃべり。
戦い。
ごっこ遊び。
色々とやるから、子どもは自分の感覚を磨き、思考力を高め、手先を使う器用さなど、色んな能力を高めます。
そして、自分が好きな遊びをしている時は、子どもが最もエネルギーの高い時。
子どもが生まれたら、なるべく早めに、このエネルギーの高い状態を何度も繰り返し味わえるように、工夫をしたいところ。
マナーや、しつけは、大人になってからで構わない、って思っています。
相手の気持ちを考えられれば、自然と身に付くでしょ、って思います。
自分の気持ちを考えられない人が、相手の気持ちなんて考えられるわけがないので、まず最初は徹底的に自分の好きなこと、自分のやりたいことをできる環境作りをするのがオススメです。
僕ら日本人は、
「人様に迷惑をかけない」
っていうのを美徳して持っていることが多いのですが、個人の成長に関しては、邪魔でしかありません。
人様に迷惑をかけないのは、もっと大きくなってからで構いません。
子どもが小さい時に、人様に迷惑をかけないようにさせるには、1つしか方法がない、って思います。
それは、
・子どもの個性を殺す
っていう一択です。
子どもがやりたいこと、欲求を我慢させ、弱らせて、叱って、怒って、遮って。
それでようやく、人様に迷惑をかけないようになる。
自分の気持ちにすら向き合わせてもらっていないから、親がいくら子どもに他人の気持ちについて説明したところで、
「気持ちって何?」
っていう状態だと思います。
自分の好きなことをやってきていない状態で、人様の迷惑を考えられるようになっているということは、それと同時に個性も失われている、っていうことです。
だから、子どもが幼いうちに他人の気持ちを考えられるようになるには、個性を犠牲にするしかない。
親が子どものやることを遮らなかったら、子どもは積極的に自分を満たします。
そして、自分を満たせるようになってくると、人との交流を求めます。
人との交流をする中で、ケンカしたり、我慢したり、高圧的になったり、譲ってみたり、色んなコミュニケーションパターンを見出していきます。
時には、大人から教えられることもあると思います。
「こうしなさい」
「これをしてはいけない」
っていう指示・命令や、大人が「何とかしてやろう」とさえ思わなければ、子どもは勝手に学んでいくし、大人の提案も、子どもの価値観に合致すれば採用します。
幼い頃から、自分のエネルギーが高い状態を経験しておけば、身体感覚(最も原始的な感覚)で何をすればエネルギーが高くなるのかを学びます。
言葉にはできないけれど、何か知らんけど、やりたい!!って。
何かしらんけど、ほしい!!って。
『遊びの解放』は、幼い頃からやれば、エネルギーの高い状態を体得するものだし、小学生や、中学生になってからでも、エネルギーの高さを取り戻すプロセスなんですね。
もうすぐ受験の中3生だとしても、そこで焦れば、きっと高校になれば、どうせまた勉強勉強って言い始めるんじゃないかな。
そしたら、結局、遊びの解放なんてやっている暇がない、って思っちゃう。
「遊びは娯楽だ」
っていう認識はまだまだ強いでしょうから、遊びは勉強に劣って、後回しにされがち。
でも、個人的には、全くもって逆だと思っています。
遊びこそ優先した方がよくて、思う存分遊び倒してきた人は、勉強させても、理解するのは速いと思います。
色んな思考パターンを遊びの中から取得しているはずですからね。
遊びを突き詰めていって、本人がどこかでその本質をつかみ、学びを得ていく。
子どもたちの遊びに対する行動を観察していると、理想的な学び方をしているんです。
・攻略サイト
・攻略動画
・攻略本
・友人などと情報交換
・学んだことは試してみる
・上手くいけば繰り返す
・上手くいかなければ、もう一度学び直す
・上手くいったことは、積極的に親や先生に報告する
ってな感じで、それだけやれば、そりゃ詳しくもなるし、上手くもなるだろ、っていうのを自然とやっています。
上手い人の動画を見て、それをやってみる。
それを何度も何度も繰り返すんです。
子どもって、遊びの中では、自然と理想的な学び方をしているし、エネルギーも高いし、コミュニケーションも頻繁に取ります。
遊びって、本当に学ぶことが多いです。
何が学べるのか、っていうと、遊びの内容にもよるし、個人差による目の付け所の違いなどから、バラつきは出ます。
画一的な学びではない、自分オリジナルの学び、生き方が遊びからは得られます。
成果主義を採用すると、こういうバラついた学びは、非効率だと捉えられがち。
「我流よりも、上手い人の真似をしなさい」
っていうのが主流だと思います。
たしかに、成果を出すなら、すでにできている人のをまんまコピーした方が早いです。
学校のテストで点数を取る最短の道のりは、まだ大半は暗記で事足りてしまうと思う。
ここでいう「成果」っていうのは、良い成績とか、学歴とか、良い会社に就職とか、輝かしい何か、親が子どもに期待するようなもの全般です。
個人的な考えですが、自分のやりたいことをやり、自然と能力を高めていけば、成果は後から付いてくると思うんですね。
わざわざ子どもの頃の成果にこだわらなくてもいいじゃん、って思います。
人には、きっと活躍の場や、タイミングっていうのがあって、それが子どもの頃に周囲が羨むような成果を出すこともあれば、大人になってからや、カーネル・サンダースのように60歳を超えてからの成功だってあるはず。
親が、「立派な子どもを育てたという証」が欲しいとしたら、子どもの頃に何らかの功績を打ち立てることが大切でしょうけど、それは、同時に、子どもを私物化した発想だとも思うのですね。
「『子どもには成功してほしい』というのが親心」
だと言われてしまえば、僕には何も言い返せないし、言い返すつもりもありません。
個人的には、子どもの頃に具体的な功績を打ち立てるよりも、
・成果を出せるマインドセット
・成果を出せるメンタリティ
を育てていく方がずっと重要だと考えています。
心の育成です。
特に、
「どんな状況でも、幸せを見いだせる」
っていうのはぜひとも、子どものうちから身に付けておいてほしい発想です。
そのためにも、『遊びの解放』は有効で、どんな状況下でも楽しめるようになるのは、今まで、存分に遊んできたからだ、って思うんです。
遊んでこず、勉強をさせられてばっかりきた子は、ひとたび困難に陥ったり、想定外のことが起きてしまった時に、対処しきれないのではないか、って思います。
遊びって、レールから外れてみることも含まれるから、柔軟な思考力や、しなやかなマインドセットを身に着けやすいです。
だから、僕は、
「遊んでてばかりで大丈夫なの?」
っていうよりも、
「むしろ、遊ばせ足りてないんじゃないの?」
って思っています。
子どもには、思う存分遊ばせていた方が、様々な能力は高められるし、心も成長していく。
とっても効率的な育成方法ではないか、って思っていたりします。
佐伯コメント
(読者コメントに対して)
そうそう、ルールや、マナーを身に付けるのは、大人になってからでいい。
それよりは、子どもが小さい頃は、
「自分の能力や個性を最大限発揮させる工夫」
の方が圧倒的に大事。
子どもの人生の質を高めるならね。