読者コメント
1人目
遊びの解放をして家庭を安全基地にする事を意識してきた、できるだけ。
娘の得意な絵に頼まれたことは協力したら意欲的に取り組んだり、宿題も頼まれたことは一緒に取り組み乗り越えたりしました。
なんだかいい感じな関係を持てています。
全てが全て大事な記事なので、最後は最終日の記事になってしまいました。
日付も変わってしまいましたが、一応送らせてもらいます。
本文
僕のメルマガを長いこと読んでくれている人や、コーチングを受けてくれている人、講座に参加してくれたりしてる人は、親子関係や、家庭環境が子どもの安心安全な環境となりやすいです。
子どもの安全基地が確保できたら、次は子どもの世界を広げていく関わり方にシフトしていきます。
段階で言えば、『知的好奇心の刺激』であり、関わり方は、『自律学習』です。
『自律学習』っていうのは、
1.子どもが自分で考える
2.子どもが自分で決める
3.子どもが自分で行動する
4.行動の結果を自分で受け止める
っていう流れの『体験学習』です。
『遊びの解放』が定着して、子どもが安心して、自分らしさが出てくると、ほぼ間違いなく、子どもの行動パターンが変わります。
今まで熱心にやっていたゲームをする頻度が下がる。
今まで開こうとしなかった本に手を伸ばす。
今まで家にこもりっきりだったのに、外に出たがる。
今まで学校に行っていなかったのに、学校を意識し始める。
今まで全く勉強しなかったのに、勉強し始める。
友達がほしくなる。
などなど。
このパターンの変化を見逃さずに、
「子どもが進みたい方向へ協力的に関わる」
っていうことをやります。
『遊びの解放』でやりたいのは、子どもを愛するための条件を限りなく少なくすることです。
子どもを愛することの条件を取り払う。
『自律学習』は、子どもの世界を広げていく関わり方です。
例えば、「太陽フレア」っていうのに子どもが関心を持ったとします。
そしたら、子どもによっては「フレア」って単語を聴いたことある子もいるでしょう。
ゲームに時々出てくるからね。
それで、Googleや、本などで調べてみる。
Youtubeには動画もあるから、それでも調べてみる。
学ぶ意欲強い人は、太陽フレアに関する論文なんかにも手を出してみてもいいかも?
そうやって、一緒に調べたり、子どもと話していたりすると、調べる前よりも、知識が増え、ほんの少しかもしれないけれど、世界は広がるんです。
また、子どもが「宿題したくない!」って言ったとします。
そしたら、「でも、宿題しなきゃいけないでしょ」とか、「やりたくないなら、宿題しなくてもいいんじゃない」ってやらずに、子どもに聴いてみる。
「どうしたの?」
って。
「どうして、宿題をしたくないの?」
じゃなくて、
「どうしたの?」
って聴くのがコツです。
「どうして、宿題をしたくないの?」
って聴くと、親がそれを聴いた時点で、親子の間で
『子どもは宿題をしたくないんだ』
っていうことが承認されます。
でも、子どもの「宿題したくない!」っていうのは、もしかしたら、「眠い!」っていうことだったり、「今は、ゲームがしたい!」っていうことだったりすることがあります。
なので、その望みが叶うとすんなりと宿題を始めたりします。
なぜなら、子どもだって、宿題をやらなきゃな、って自分で考えていたりするから、です。
最初の訴えは「仮主訴(かりしゅそ)」っていう言い方をして、本心ではなく、ただ衝動的に思っているだけのことだったりします。
だから、まず最初は「どうしたの?」くらいのシンプルな質問で、掘り下げていく。
子どもの言葉を聞いただけで、子どもの気持ちを分かった気にならない、っていうのがコツですね。
『自律学習』は、その名の通り、基本的には子どもが自分のことは、自分で考えて進めていってくれます。
親は、あくまでもサブ的に、子どもが進めていくのを補佐するだけ。
子どもが特に困っていないなら、放任していたっていい。
何に、どれだけ力を入れるのかは、親子によって千差万別です。
子どもの人生なので、その決定権は子ども自身にあります。
親が関わるなら、子どもの枠を壊して、広げていくのもあり。
子どもが学習を進めていけるなら、その意欲があるなら、学年なんて気にせず、本人がいけるところまで連れていってみるのもおもしろいです。
例えば、学校でやっていることが、本人にとって簡単すぎることがあります。
その時、学校では集団授業だから、一人だけぐいぐい進んでいくっていうことをサポートできないことがあります。
飛び級制度も無いしね。
だから、親が子どもがぐいぐい進むのをサポートする。
ぐいぐい進む子どもに対応できる塾や家庭教師を探してきてもいいでしょうし、家庭学習用に教材を探してきてもいいでしょう。
あとは、学校で学べないような情報を仕入れてくるのもおもしろい。
新聞や、本、動画、現地に足を運んでみる、など。
親子関係が子どもにとって安心安全なものになっていて、親が教育や学習に関心が高いなら、子どもに知的なことをどんどん投げていくのもいいです。
親が率先して学ぶ。
そして、親の学びに子どもを巻き込んでいく。
学ぶことで楽しくワクワクしている、その気持ちというか、雰囲気に子どもを巻き込んでいく。
親子関係が仲良くて、子どもが楽しそうとか、変だなとか、おもしろそう、って思ったら、聴く耳を持ってくれるはずですから。
親子間、家庭が子どもにとっての安全基地になったのならば、そこからは親の教育への関心の高さと、情報量・学習量が必要になってきます。
「学ぶこと、知ること、考えることは楽しいよね!!」
と。
「一緒に勉強しよう!」
って。
学校の勉強には捉われる必要もないし、手放す必要もない。
学校でやることかどうか、なんて枠は外して、おもしろそう、知的好奇心がくすぐられるものなら、片っ端から子どもに投げつけてみればいい。
そのどれかできっと子どもはヒットするだろうから。
子どもに投げてみて、どれがヒットするのかは、投げてみないと分かんない。
親の伝え方や、巻き込み方、知識量なんかも関連してくるかもしれない。
あと、おもしろいことを知っている大人と会うのも、子どもにとっての刺激になるでしょうね。
『遊びの解放』が定着してから、親子関係や、家庭が安全基地になってからは、子どもが何を学びたいのか、どうなりたいのかに親が寄り添っていきます。
そして、子どもの世界を広げていく。
その関わり方は、子どもによって、千差万別です。
佐伯コメント
僕の考え方は、『遊びの解放』から始まりますが、『遊びの解放』はゴールじゃない。
『遊びの解放』ができてから、僕が子どもにしてあげたい関わりがスタートします。
「子どもが自分から勉強を始める」っていうことにおいて、『遊びの解放』ができていないと、かなり難しいです。
でも、『遊びの解放』ができていると、そもそも親子関係がかなり良くなっているはずだから、親が考えている色んなことが上手く回り始めたりします。
『遊びの解放』は、実践してみて初めて分かることですが、子どもとの関係が良くなって、お互いの間に愛情や信頼がある実感があります。
それを感じられるようになると、子どもの可能性や、才能を認めることができるようになります。
この感覚は、一度知ってしまうと、ほんとに「子どもを産んで良かったな」って思えるんじゃないかな。