読者コメント
1人目
具体的アドバイス満載でとても参考になりました!
2人目
子どもが自分から勉強するには、自分のやりたい事が満足にできていることが大前提。
という言葉が印象的でした。
自己肯定感が高ければ、次のことを見つける旅に安心して出発できるということですね。
子供にとって、居心地の良い家にしたいと思いました。”
本文
久しぶりにセミナーやります!
お気付きの方はいらっしゃるかもしれませんが、下部にあるイベント情報のところ、更新しています。
良かったら見てね。
今回は滋賀です。
初めての滋賀です。
47都道府県制覇も夢ではないかもしれない(笑)
イベントページはこちらです。
https://www.facebook.com/events/748750638646408/?ti=icl
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さて。
子どもが自分から勉強を始める時に、親の存在はやはり大きい。
親が子どもとどんなコミュニケーションを取るのかによって、子どもはどうとでも変わっていきます。
良くも悪くも。
日頃から
「子どもが勉強しても、しなくても子どもは変わらず素晴らしく、唯一無二の存在」
「子どものことを無条件で愛し、信じる」
「子どものことは子どもが決められるから、『遊びの解放』をして、主体性や自己肯定感を高めましょう」
って言ってるのは、大前提の話です。
子どもが幸せな人生を送るために、必要不可欠なものです。
親との良好な関係無しに、自分で自分の人生を選択する『自立』は難しいし、人と同調することはできても、『協力』するのも難しい。
で、それができてる場合。
もう、子どもとの関係は良好だし、少なくとも家庭内では子どもの心の安定感はあるよ、っていう場合。
その場合は、逆に『遊びの解放』だけだともったいない。
「親が関与しなくても、子どもは一人で生きていける」
みたいな発想をすると、それは実は、
「あなたは成長しなくてもいい」
というメッセージを子どもに伝えてしまっていることもあります。
その時は、子どもに積極的に関わってあげてほしい、と思っています。
「子どもが自分から勉強を始める」
っていうことに主眼を置くなら、子どもの勉強には付き合ってあげたいんですね。
勉強に価値を置かないなら、構わないのですが(笑)
勉強に価値を置いてるのはあくまで僕の価値観です。
ここでいう勉強は、学校での授業や、課題のことだけを言ってるわけじゃなくて、子どもが関心あることを深めていくこと全般を指しています。
親子の関係が良好だからこそ、子どもが親のことを好きだからこそ、親が一緒に勉強すると、それだけで子どもの元気や勇気に繋がる。
親の承認は求めるんですけど、元々親の商人は得られてるから、わざわざ勉強の主目的を「親の承認を得ること」に設定しなくてもいい。
子どもが勉強する目的には「親の注目を得たい」っていうのはあるんですが、あくまでも主目的は「学ぶことが楽しい」「親と一緒に勉強するのが楽しい」っていうところに置かれます。
つまり、子ども自身に勉強することへの主体性は少なからずあるはず。
繰り返しますが、親が勉強に力点を置くのは、先に親子の関係を良好なものにしてからです。
『遊びの解放』ができてから、です。
ここ、順序を違えてしまうと、『嫌われる勇気』で散々書かれていた「親の注目を得るため」を主目的に置いた勉強をすることになりがちです。
子どもが勉強に主体性を発揮できるのは、普段から自分のやりたいことがある程度できてるから、です。
自分が満足してるから、手放せたり、一旦脇に置けたりします。
ここはすごく大事なことね。
学校の勉強って、課題意識が強いし、作業感覚も強いから、そこに取り掛かるためには、「学ぶことの楽しさを感じてること」は必要不可欠ではないかと思います。
ゲーム感覚でできる。
すでに知ってる色んな知識にリンクする。
親と一緒にできる。
先生がすごく褒めてくれる。
できてる感がある。
そういうのがあって、ようやく主体的にできるんじゃないかな、って思っています。
要するに、学校でやってる勉強は、子どもにとって抽象度が高すぎる、ってことです。
その象徴的な質問が
「勉強って何のためにするの?」
です。
勉強の目的を考えるのは大切なことですが、勉強って、子どものうちはやらなくても困らないし、死にません。
だから、大人がウィットに富んだ回答をして、子どもがハッとすることもありますが、そのやりとりこそレベル高い(笑)
子どもがわざわざ勉強をする目的を考えなければならないようなものは、子どもにとって抽象度が高すぎて、大人がどれだけ懇切丁寧に説明したところで理解されるのか、ってところに疑問を持っています。
だってね、自分に置き換えてみてください。
心理学は、親子の関係や、日常生活に活かしやすいから、勉強する目的は色々と思い付きますよね。
じゃあ、数学は?
数学は、世の中にある法則を理解したり、計画や予測を立てたり、自然を理解するために作られた学問です。
数学だって役に立つんですけど、大人になって、自分から数学を勉強してる人は、仕事で使うか変人か、っていうくらい希少な生き物だと思います。
「いや、私はしてますよ」
という人がいたら、ぜひ僕とディスカッションしましょう( ̄▽ ̄)
抽象度が高すぎると、それっぽい「勉強する理由」を並べられたところで、勉強する気にはならないんです。
なので、子どもの勉強は、まずは具体事例から攻めていきます。
例えば、算数を勉強してほしいならば、まずは机の上ではなくて、日常生活から始めます。
電車に乗ってて、目的地まであと何駅あるか。
駅と駅の間は何分かかるか。
じゃあ、到着予想時刻は何時何分か。
家に帰ってから、やりたいことはいくつあるのか。
寝るまでの時間は何時間あるのか。
じゃあ、全て均等にやったとしたら、それぞれ何分割けるのか。
ゲームで、HPが300あって、レベルが上がった時に「14上がった」なら、今はいくつになったのか。
敵のHPが500で、今、60ダメージの攻撃を3回した。
残りHPはいくらか。
とかとか。
いきなり計算式を解くってのは、ちょっと抽象度高いけれど、算数の問題は日常生活の具体事例の中にもたくさんあります。
まずはここから攻めていくのがオススメ。
なぜなら、
「子どもがイメージできるから」
です。
イメージできて、それがそんなに嫌なもんでもなければ、子どもは積極的に考えてくれたりします。
問題出されて解けそうなら、解きたくなっちゃうから。
問題を解くというのは隠し事を暴くような感覚かもしれません(笑)
子どもとの良好な関係が築けたならば、次は日常生活の中にある具体的な学びや問題をたくさん拾ってきて、子どもに投げてみる。
「めんどくさい」
って言うこともあるかもしれませんが、乗っかってきたら、そこには少なからず興味があるのかもしれません。
あと、これはきっと親子関係だからこそ、やれることかもしれません。
家庭の中で、日々身の回りから問題を見つけて解く習慣をつけておくと、いざ学校で勉強しよう、ってした時に、イメージがつきやすい。
わざわざ勉強する目的なんぞ考えなくても、取り組んでくれやすくなります。
なぜなら、理解することも、知ることも、それ自体が快感だから、です。
そのことを体感してしまえば、子どもは自分から勉強してくれやすくなります。
繰り返しになりますが、ここにアプローチするのは、『遊びの解放』ができて、親子の関係が良好になってから、です。
じゃなければ、子どもは親の承認を得るために学ぶことになってしまう。
そうすると、親が納得すればそれで満足しちゃうんだから、どうしても学びの質が落ちてしまう。
あと、「子どもが自分から勉強を始める」はあくまでも僕の価値観なので、それを読んでる人に押し付けたいわけではないので、参考になる人だけ採用してね。
佐伯コメント
そうなのよね。
「まずは、子どもがやりたいことを満足しないと、次に進めない」
っていうのは、現代の家庭教育において、見落としがちな点じゃないかな?
「まずは、勉強・宿題・テスト・受験!」
っていう親もまだまだ少なくないだろうけれど、この道は茨の道ですよ( ̄▽ ̄)笑