「うちの子はゲームばっかりやって、全然勉強しないんです」
っていうお悩みを持っている親、けっこう多いんですよね。

そりゃそうですよね、目の前の我が子には将来これからがんばってほしいし、学校の宿題やテストがあるのに、あまりがんばらずにゲームばっかりしているんですから。
こういう時に、僕がよく親に言うことがあります。
それは、
「子どもがゲームが好きでやりたければ、とことんやらせてあげてください」
っていうことです。

こう言うと、大体の方に、本当に大丈夫なの?って不信がられますが(笑)
これは、二つの信念があります。

一つは、子どもは意外としっかり考えている、ということ。

もう一つは、子どものエネルギーを解放させたい、ということ。




◆子どもは意外としっかり考えている

この間、あるお母さんに息子さんのことで相談を受けたのですが、その後の感想で、

『息子があんなにもいろいろ考えていたことに、びっくりしました。
普段、何にも考えてないんだろうなぁと思っていたので、同様に思っていた主人にも見せたかったです。』

っていう感想をいただいたことがあります。

子どもって、親目線からすると全然何も考えていないように見えるかもしれませんが、ちゃんと話を聴いてあげると実に色んなことを考えています。


・今は何をやるべきなのか?

・本当にゲームばっかりやっていていいのか?

・何をしてOKで、何はNGなのか?


などなど。

言ってみれば、ゲームばっかりやっている子は、勉強しないといけないことも、宿題があることも、分かった上でやっています。

何をすべきか分からずやっているわけではないんです。
だからこそ、「宿題やりなさい!!」や「勉強しなさい!!」っていう言葉が通用しない。
そんなこと言われなくても分かっているから、全然心に届かないんです。

そうすると、頭ごなしにあれこれ押し付けるのではなく、対話が必要になってきます。
親には想いがある。

子どももしっかりと考えている。
どちらが正解とかではないから、押し付ければ単純にぶつかって両者ともイライラだけが溜まって終わります。

親御さんの大切にしていることは何なのか?

子どもが大切にしていることは何なのか?

これをしっかりと洗い出して、お互いがちゃんと吟味して、本当はどうすれば親も子も納得して進めていけるのか。

それを話し合う必要があるんです。

小学校に入学しているような子どもなら、ほぼほぼ例外無くちゃんと何か考えています。

まずは、子どもが考えていることを聴いてあげてほしいんですね。




◆子どものエネルギーを解放させたい

それともう一つ。

僕がゲームをとことんやらせてあげてほしいという理由は、
「子どもがゲームをやりたいんなら、今もっともエネルギーを注げるのはゲームだ」
っていうことです。

その子はゲームにモチベーションが最も高いんですね。

それを押さえてしまうと勉強をするようになるでしょうか?
多くの親が理解し、経験している通り、答えはNOですね。
なぜかと言うと、ゲームにモチベーションが最も高いから、仮に勉強をしたとしても頭の中はゲームのことでいっぱいです。

勉強をするフリをしても、ただ時間だけが過ぎて、結局何も身に付きません。

まずは、最も高いゲームのモチベーションを下げてあげる必要があるんです。
その方法が、欲求の発散です。

つまり、思う存分やらせてあげるんです。

普段、抑えていた分、かなり長時間やるかもしれません。
それはそれだけ抑えていた時間が長かったということで、覚悟をする必要はありますが。
ただ、それで満足すれば、今度はちゃんと親の意見にも耳を傾けてくれるようになります。

子どもは本来理不尽ではないので、ちゃんと親の話も聴いてくれるんですね。
そこで、親が抱いている不安や想いを話してあげて、お子さんと二人でどうすればいいかを考えていくんです。



とある親がこんなことを仰っていまして、

「ゲームに関してあまり口うるさく言わなくしたら、子どもが自分で時間を決めてやるようになった」

子どももちゃんと考えているんですよね。

ただ、それって押さえつけているうちはなかなか表に出さないんです。
表に出すと、またとやかく言われちゃうからですね。
だから、禁止や制限していることを一度解放してあげて、子どもがどうなるのか、どう考えるのかを観察する。

そこで考えたことを元に、二人で色々と話してどうすればいいか決めていけばいいんですね。



もしも、とことんゲームをやらせてみて、それでも収まらない場合。

それはもしかしたら、何らかの才能がそこにあるのかもしれません。

ゲームそのものかもしれませんし、ゲームにまつわる何かかもしれません。

子どもがずっと熱中しているものならば、才能を開花させるチャンスですね。

他の人にはマネできない領域に入っていきます。
ひと段落したら、なんでそんなに熱中できていたのかも、聴いてみるとより客観的にゲームを捉えることができるかもしれませんね。